今日はヨーロッパの国、イタリアについて紹介します!イタリアには長い歴史によって生まれた歴史的建造物や世界で一番と言われるイタリア料理など明るいイメージがありますが、実は大変な社会問題もあります。今回はそれらをすべてわかりやすく解説します!
目次
イタリアの基礎情報
首都 | ローマ |
人口 | 約5870万人 |
通貨 | ユーロ |
言語 | イタリア語 |
イタリアの歴史
古代
紀元前8世紀頃: ギリシャ人による植民が始まり、ギリシャ文化と商業がイタリア半島に伝わる。
紀元前753年: ローマ帝国が建国される。
紀元前509年: ローマ王政が廃止され、共和制となる。
紀元前27年: オクタウィアヌスがローマ皇帝となり、ローマ帝国が繁栄を始める。
96年~180年:ローマ帝国は全盛期を迎えヨーロッパ、北アフリカを支配する
313年: コンスタンティヌス帝によってキリスト教が公認される
476年: オドアケル王(ゲルマン人の王)によって、西ローマ帝国が滅亡する。
中世
493年:西ローマ帝国の滅亡後、イタリアは東ゴート王国の支配を受ける。
553年: 東ローマ帝国(ビサンツ帝国)によるイタリア半島の再征服。
774年: フランク王国のカール大帝によって北イタリアのランゴバルド王国が滅亡する。
800年: カール大帝がローマ教皇に認められ皇帝になる。
10世紀: ドイツで神聖ローマ帝国が成立しイタリアに侵攻する。
11世紀: イタリア半島にヴェネツィアやフィレンツェなどの都市国家が生まれる。
近代
14世紀: ヨーロッパで黒死病(ペスト)が流行しヨーロッパの半分の人が死亡する。
15世紀: ルネサンス文化が開花しさまざまな絵画や音楽が生まれる。
16世紀: フランスとハプスブルグケガ争い(イタリア戦争)、イタリアはハプスブルク家の支配下に入る。
18世紀: フランスより始まった啓蒙思想(神中心から人間中心へ)の影響を受ける。
1805年: ナポレオンによってイタリア王国が生まれる。
1871年: イタリアが統一される。
現代
1915年: 第一次世界大戦に同目国として参戦するも裏切り連合国側に寝返る。
1922年: ムッソリーニによるファシスト政権が樹立し第二次世界大戦に枢軸国側として参戦する。
1943年: イタリアが降伏しムッソリーニは市民に処刑される。
1946年: イタリア共和国が成立する。
1957年: ローマ条約に調印し欧州経済共同体 (EEC)が 設立する。
1999年: 欧州連合 (EU) に加盟する。
イタリアの経済
イタリアのGDPランキングは世界8位でブラジル(9位)と同程度の経済規模となっています。イタリアの主な産業は鉄の三角地帯(ミラノ・トリノ・ジェノバ)を中心とした工業、南部の農業です。また、イタリアはブランド力のある企業が多くグッチやプラダ、車ならランボルギーニやフェラーリ、マセラティなどがあります。
イタリアの社会問題
南北の経済格差
イタリアは北と南でとても経済格差があります。格差の程度は、南は北の55%ほどの一人当たりGDP で失業率も南は北の4倍もあります。その理由として、北イタリアは工業中心で南は農業中心なこと、古くから北は同じような王国が支配していることに対して南はころころと王国が変わったため投資が進まなかったという理由があります。イタリアの南北問題は結構深刻なので気になった人は調べてみてください。
少子高齢化
イタリアヨーロッパの中で最も少子高齢化が深刻な国です。出生率は1,24で高齢化率はモナコ、日本に次いで世界三位。かなりまずいことがわかります。この深刻な少子高齢化は失業率の高さ、育児休暇の短さなど日本にも通ずる理由が原因です。南北の経済格差も少子化の原因ともいわれています。少子高齢化によって人口が減っていることからイタリアの田舎では近年廃村が増えているそうです。
イタリアの観光地
北部
ミラノとヴェネツィアとトリノの観光地を紹介します!
・ミラノ大聖堂/ミラノ
ミラノ大聖堂は、街を代表する教会(ドゥオーモ)で全長が158メートル、幅が93メートル、高さが108メートルの巨大な教会です。ミラノ大聖堂はゴシック様式で建てられていてバチカンの三ピエトロ大聖堂に次いで世界で二番目に大きな教会です。
・スカラ座/ミラノ
スカラ座は、パリのオペラ座、ブエノスアイレスのコロン劇場と並ぶ世界三大劇場の一つです。スカラ座は、イタリアのオペラ界の最高峰とされており現在まで多くの公園がされてきました。スカラ座の中は豪華な内装で圧巻です。私オペラは詳しくないんですけれど、劇場にはとても行ってみたいです。
・サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会/ミラノ
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があることで有名な教会で1497年にルネサンス様式で完成しました。最後の晩餐は敷地内の食堂に飾られています。
・スフォルツェスコ城/ミラノ
スフォルツェスコ城は、14世紀に建てられたお城です。建てられた後は何世紀にも渡って増築や破壊、修復が繰り返されました。この城はレオナルド・ダ・ヴィンチが城壁の建築に関わっているとても価値のあるお城です。
・ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア/ミラノ
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、1877年に完成したアーケードです。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアは、ドゥオーモ広場からスカラ座広場までを繋いでいます。アーケードは4階建てになっており、多くの高級ブランドのショップやカフェ、レストランなどが入っています。ミラノの商店街はすごいですね。
・サン・マルコ寺院/ヴェネツィア
サン・マルコ寺院は、守護聖人(カトリック教会における聖人崇拝)サン・マルコの遺体を祀るために建築された大聖堂。ビザンチン建築を代表する建物で、いたるところに豪華な装飾が施されています。中でも2000個近くの宝石を散りばめた黄金の衝立「パラ・ドーロ」は大きな見所です!2階のバルコニーからは、サン・マルコ広場の様子を一望することができます。
・サン・マルコ広場/ヴェネツィア
サン・マルコ広場はヴェネチアのシンボルになっている広場です!サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、ベネチア最古のカフェであるカフェ・フローリアンなどヴェネツィアを代表する観光スポットに面し、旅行者からはベネチア観光の拠点の地として親しまれています。サンマルコ広場は世界一美しい広場と言われています。
・ドゥカーレ宮殿/ヴェネツィア
ドゥカーレ宮殿は元々、ヴェネツィア共和国の総監督兼政庁であった建築物です。現在は美術館として利用され、有名なヴェネツィア映画祭の会場にもなっています。黄金の階段やライオンの口など様々な見所があります!
・カナル・グランデ/ヴェネツィア
「水の都」と称されるヴェネツィアにはたくさんの水路があります。その中でもカナル・グランデは象徴とも言える大運河で、市内を二分するように流れています。カナル・グランデにはリアルト橋、スカルツィ橋、アッカデーミア橋、ローマ広場歩道橋の4つの橋がかかり、そのどれもが人気の撮影スポットに。ゴンドラや水上バスに乗りカナル・グランデから街並を楽しむのも、定番のプランとなっています!
・サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会/ヴェネツィア
ヴェネツィアの中心地から水上バスで約10分の一にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は、その名の由来にもなっているサン・ジョルジョ・マッジョーレ島に位置します。13世紀に地震によって崩壊してしまいましたが、天才建築家パッラーディオの設計により、現在のルネサンス様式の建物に生まれ変わりました。
・モーレ・アントネリアーナ/トリノ
モーレ・アントネリアーナは博物館です。私にはまったく博物館に見えないのですが本当に博物館です。モーレ・アントネリアーナはトリノの中心部に位置していて1863年に建設が始まり、完成までに26年の時間がかかったトリノのシンボルです。石造の建物の高さは約167.5メートルあり、世界で1番高い博物館や石造りの建造物とも言われています。
・マダマ宮殿/トリノ
マダマ宮殿は、世界遺産「サヴォイア家の王宮群」(ほかにもトリノ王宮やカリニャーノ宮殿などがある)の宮殿です。もともとは古代ローマの建物があったそうですが、中世より改築や増築が繰り返され現在の姿になりました。現在マダマ宮殿は美術館となっていて絵画、彫刻、家具、宝石、食器類などが展示されています。トリノに来たら訪れたいスポットです!
中部
フィレンツェとローマとローマ市内のバチカン市国の観光地を紹介します!
・サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂/フィレンツェ
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は世界で3番目に大きい教会でフィレンツェの代表的な教会(ドゥオーモ)となっています。大聖堂の天井には、巨大な「最後の審判」が描かれていて世界最大のフレスコ画(砂と石灰を混ぜて水で練って出来たモルタルを壁に塗り、その上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法)となっています。
・ジョットの鐘楼/フィレンツェ
ジョットの鐘楼はジョッドさんによって作られ1359年に完成した鐘楼(鐘を吊り下げてつき鳴らすための建物)です。高さは84.7メートルもあります。鐘楼の上に上ることもできフィレンツェの町が一望できるそうです。
・サン・ジョヴァンニ洗礼堂/フィレンツェ
サン ジョヴァンニ洗礼堂はフィレンツェの中でも特に歴史ある建物です。洗礼堂の天井一面に黄金のモザイク画が描かれており、その中の一つに有名な最後の審判があります。外には3つの扉があり、中でも東の扉はミケランジェロが天国の門と呼んだほど美しいそうです。
・コロッセオ/ローマ
コロッセオはローマのシンボルとなっている2000年前に建てられたローマ帝国時代の闘技場です。コロッセオの大きさは周囲約527メートル、高さ約48メートルあり、5万人もの人を収容できたそうです。ローマ帝国の人々はコロッセオで検討しや猛獣の戦いを見て熱狂していたのでしょう。それにしても2000年間も残るローマのコンクリートはすごいですね。
・パンテオン/ローマ
パンテオンはローマ市内にある円形の神殿で、古代ローマ最大級の神殿です。パンテオンとはすべての神々の神殿という意味をもち、かつてはローマ神話の神様をまつる建物でした。形はかなり独特で正面は三角屋根で後ろはドーム状になっているという建物です。パンテオンは2000年たった今でも完全な形で残っているそうです。
・フォロ・ロマーノ/ローマ
フォロ・ロマーノは古代ローマ時代の遺跡で、世界遺産に指定されています。フォロ・ロマーノとはローマ市民の広場という意味でその名の通り古代ローマ時代はとてもにぎわう場所だったそうです。こういう遺跡のロマンすごいですね。フォロ・ロマーノはコロッセオの近くにあるのでぜひ寄ってみてください!!
・スペイン広場
スペイン広場は映画「ローマの休日」にも出てきた有名な場所でローマの人々の待ち合わせスポットになっているそうです。広場にある階段は135段あり、階段の上にはサン ピエトロ大聖堂やローマの街並みを見渡すことができるそうです。スペイン広場の名前の由来はもともとこの場所にスペイン大使館があったからだそうです。
・トレヴィの泉/ローマ/ローマ
トレヴィの泉は、古代ローマ時代の皇帝によってつくられた人口の泉で、ローマ観光の定番スポットとなっています。噴水の真ん中にそびえ立つ像は海神のポセイドン、左にいるのはは豊穣の女神ケレース、右にいるのは健康の女神サルースです。古代とは思えないほど美しい彫刻ですね!
・真実の口/ローマ
真実の口はサンタ マリア・イン・コスメディン教会の外壁に飾ってある石の彫刻です。刻まれているのは海の神・オーケアノスまたはポセイドンの息子トリトンといわれています。真実の口には嘘をついた者が彫刻の口の中に手を入れると、手を噛み切られたり手首を切り落とされるという言い伝えがあります。僕も小さいときお母さんに同じことを言われてめっちゃ怖がっていました。本物を見てみたいです。
・サンピエトロ大聖堂/バチカン
サンピエトロ大聖堂はカトリック教会の聖地です。カトリック教会の聖地、中心地だけあって三ピエトロ大聖堂の美しさはとてもとても素晴らしいそうです。静かに祈るのであれば信者関係なく入れるのでローマ、バチカンに訪れたらぜひ立ち寄ってみてください!大聖堂の中はカメラの撮影が禁止なので注意してください。
・システィーナ礼拝堂/バチカン
システィーナ礼拝堂は公式にはローマ教皇の公邸で、礼拝堂の東側の天井にはミケランジェロが書いた「最後の審判」が描かれています。最後の審判何個あるんですか、、、。
・バチカン美術館/バチカン
バチカン美術館ではカトリック教会がコレクションしている膨大な量の芸術作品を見ることができます。70000点ある芸術作品のうち常時見れるのは20000点となっています。彫刻やレリーフなども見ることができ、芸術作品を見るのが好きな方は是非訪れるべきスポットです。。
・サンタジェロ城/バチカン
ローマ帝国のハドリアヌス帝が自身の墓として建設されました。しかしその後、ローマ教皇の要塞や監獄として軍事利用されるようになったそうです。堂々としていてかっこいい城ですね。
南部
ここではナポリとポンペイとシチリア島の観光地を紹介します!
・プレビシート広場/ナポリ
プレビシート広場は、ナポリ王宮の前に位置する大きな広場です。16世紀に広場が作られてから、ナポリの中心地として地元の人々が集まる場所となりました。王宮を背にした広場の反対側には、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ教会があります。
・ナポリ王宮/ナポリ
ナポリ王宮は、17世紀当時にナポリを支配していたスペイン王の宮殿として建てられました。しかし、スペイン王がこの王宮を訪れることはなく、18世紀にはナポリを撤退してしまいました。その後にブルボン家の王がナポリを統治しはじめ、yやと王宮として使われるようになったそうです。中の大階段はとても豪華で見ごたえがあるそうです。
・ヌオーヴォ城/ナポリ
ヌオーヴォ城は13世紀にフランスのアンジュー家によってルネサンス様式で建てられたお城です。現在、城の内部はナポリ市立美術館になっていて、15世紀から20世紀にかけての絵画や美術品のコレクションが展示されています。ヌオーヴォ城はナポリ湾を見下ろすように建てられていて白の屋上からはナポリの町やヴェスヴィオ山を望むことができます。
・卵城/ナポリ
卵城はナポリ湾に面したサンタルチア大通りの端にあるお城です。卵城という名前は、ギリシャの詩人ヴェルギリウスの伝説が由来です。ヴェルギリウスは城に魔法の卵を隠し「卵が壊れると城もナポリも滅びる」という言葉を残したと言われていて、そこから卵城という名前がこの城につきました。お城から見えるナポリとヴェスヴィオ山の風景はとても美しいそうです!
・ウンベルト1世のガッレリア/ナポリ
ウンベルト1世のガッレリアは、ナポリ歴史地区にあるミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアを参考にして作られた美しいアーケードです。19世紀、ナポリではコレラが大流行してしまいナポリは荒廃してしまいました。その後、街の整備が行われ復興のシンボルとしてこのウンベルト1世のガッレリアが作られたそうです。アーケードの中には多くのお店がありお土産探しにも最適のスポットです!
・エトナ山/シチリア島
エトナ火山は、シチリア島の東部にある活火山です。火山の規模としてはヨーロッパ最大級で、標高3357 mのこの山は、アルプスを除いたイタリアの山の中では最も高い山です。シチリアの雄大な自然を感じられるエトナ山、ぜひ行ってみてください!
・カターニア/シチリア島
カターニアはシチリア島東部に位置するシチリアで二番目に大きな町です。カターニアには美しい教会、広場、のどかな街並みがあり人気の観光地となっています。またカターニアはイタリアマフィアの映画「ゴッドファーザー」の舞台にもなりました。
・パレルモ/シチリア島
パレルモはシチリア最大の都市で世界遺産が多くある観光都市です。マルトラーナ教会、パレルモ大聖堂、マッシモ劇場パラティーナ礼拝堂、プレトリア広場の噴水などにぜひ訪れてみてください!僕はシチリアが大好きです。
まとめ
イタリアは国全体が京都みたいだなと思いました。最初に社会問題を紹介しましたがそんなの忘れるくらい魅力的な観光地、美食があり書いてるうちに好きになりました。人生で一回入ってみたいです。そしてこんな長い記事最後まで読んでくれてありがとうございます!このブログでは世界の国や都市を紹介するのでぜひ他の記事も見てみてください!!
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